9月3日 福祉生活病院常任委員会 県内調査【①やわらかい風 ②市民エネルギーとっとり】
福祉生活病院常任委員会で同施設を運営している川口映子さんのお話を聞きました。
日本では程度の差はあっても産後うつになる母親が少なくありません。2015年~16年の1年間に産後1ケ月以内に亡くなった母親は375人。そのうち102人が自死です。新しい命を授かって喜ばしい新しい生活を踏み出すはずの母親が何故命を絶たねばならないのか。核家族、気迫になった地域のつながり、仕事や様々な理由での夫の非協力…で孤立する母親に寄り添いたいと2016年に“やわらかい風”を立ち上げました。そこでは、赤ちゃんを川口さんに預けて一晩だけでもぐっすりと寝られた母親、思うように育児が出来ず泣き出しそうな若いお母さん、いろんなお母さんに寄り添っています。やりがいも感じておられます。
しかし、運営は大変厳しいです。若いお母さんたちからは多くの利用料はもらえません。ここ数年は行政の支援があり、人件費としての委託料は出ますが運営するには全く足らないと言います。持続可能な活動にするためには根本的な福祉サービスの一環として保育所のような運営助成も必要です。仕組みづくりをしていかなくてはと思います。
地域のエネルギーの自立に向けて活動をされている手塚智子さんにお話を聞きました。
“市民が発電に関わり”、“恩恵・利益を享受し”、“リスク管理に参画する”。この3点がまさに重要なポイントです。手塚さんたちの“市民エネルギーとっとり”は市民から募集して資金を集め(1口10万円)、10年かけて毎年1万円ずつ返済する。その際、ふるさと納税のように厳選された県産品やサービスで返還してもらう方法も選べる。こうすることで県の産業にも貢献できるという仕組みです。鳥取は昔から小水力発電が盛んに行われていて自然エネルギーの素地は十分にある。また、太陽光発電も公民館や学校などの屋上を利用して発電をしている。自家消費し、余分は売電し、利益を市民に還元していく。まさにエネルギーと地域の自立に向かう取り組みです。小さな一歩からの始まりですが、楽しく、無理なく節電する仕組みも同時に導入し2040年頃にはほぼ自然エネルギーにしたいと夢に向かってしっかり歩んでおられます。がんばれ!