2月23日 選択的夫婦別姓セミナー
ジュネーブ国連でも一緒だった井田奈穂さんを招き、選択的夫婦別姓セミナーを開催しました。
なぜ夫婦別姓を必要と感じてきたのか、ご自身の離婚や再婚を通じた体験を話されました。
・離婚時、子どもの姓は変えずにいたいと婚氏を続称した。その後、再婚。法人立ち上げや仕事など社会的な活動もしていたので姓を変えたくない。変えるのは難しい。かと言って再婚の夫に「前夫姓名乗って」とは言えない。そこで、事実婚となった。しかし、夫が手術をする時「あなたは名前が違うからだめ。あなたではなく家族を呼んで」と言われた。結婚して名前が異なっても娘なら良いとのことでなんだかストンと納得できなかった。
・通称使用では今でも銀行口座、送金、登記、日常生活でも不便はたくさんある。
・反対の方は戦後に廃止されたはずの家制度、家父長制度をもとにした家族のあり様、家族間に強い願望を抱いておられる。選択的夫婦別姓が導入されると女性の意識が変わってくるのを恐れている。 とも話された。
いずれにしても通称使用では解決しないのでしっかりと討議し、選択的夫婦別姓を理解してもらい、実現したいと力強く話されました。
次に長年、通称で別姓で弁護士活動をしておられる谷口麻有子さんのお話を聞きました。
自身の名は谷口であり、夫姓ではない。と自分も家族も思ってきているが弁護士をする上で、しかも大事な場面で戸籍名でなくてはならない時もあり、つらく悲しい気持ちになるとしみじみと苦しい思いを話して下さり、会場の皆さんは谷口さんの想いをしっかりと聞いておられました。
選択的夫婦別姓を実現するには今がチャンスだがまだ確かではなく、声を届け、関わり、話し、働きかけていくことが大切との声が多くありました。
雪の降る中でしたが無事開催でき、充実したセミナーでした!
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